サウンド・テストのためドルの手元にあったイーストマンの4弦チェロは、5月27日に上田氏の工房に返却され、そこから彼は5弦への改変作業に取り掛かった。
サウンド・テスト結果[6](前回と異なるE線を張ったプロトタイプⅠ)
5月29日、プロトタイプⅠに、ラーセンのE線の代わりにヘリコア(他社より多少E線が廉価である)のE線が張られた。
素材や音質、いずれをとってもラーセンとの明らかな差異は特に見受けられず、鼻にかかったような音の特徴は相変わらず存在している。
プロトタイプⅠでの実験は、今後も引き続き行うこととする。
次の段階は、現在上田氏によって進められている、プロトタイプⅡの5弦楽器への調整が完成してから、新しく5弦状態でプロトタイプⅡのサウンド・テストと録音をする。